漁夫は嘆き、 すべてナイルにつりをたれる者は悲しみ、 網を水のおもてにうつ者は衰える。
彼はつり針でこれをことごとくつり上げ、 網でこれを捕え、 引き網でこれを集め、 こうして彼は喜び楽しむ。
すなどる者が、海のかたわらに立ち、エンゲデからエン・エグライムまで、網を張る所となる。その魚は、大海の魚のように、その種類がはなはだ多い。
われわれは思い起すが、エジプトでは、ただで、魚を食べた。きゅうりも、すいかも、にらも、たまねぎも、そして、にんにくも。
それで川の魚は死に、川は臭くなり、エジプトびとは川の水を飲むことができなくなった。そしてエジプト全国にわたって血があった。
『わたしたちが笛を吹いたのに、 あなたたちは踊ってくれなかった。 弔いの歌を歌ったのに、 胸を打ってくれなかった』 と言うのに似ている。
それで、彼はいつまでもその網の獲物を取り入れて、 無情にも諸国民を殺すのであろうか。
